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【CIPOLLINI】日本最速インプレッション 速さとしなやかさの両立 ITACA
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- 【川崎店】奥平 総帆 24年11月01日
昨日イタリアより緊急入荷した、25年シーズンの新型カーボンロード「ITACA」
早速インプレッションしたのでお届けしたいと思います。
CIPOLLIN ITACA
バイクコンセプト
軽さ、パワー伝達性、快適性、幅広いタイヤ選択とロードバイクの使い方の幅を広げてくれるオールラウンドな一台です。
CIPOLLINIバイクの特徴である、TCM(トゥルー・カーボン・モノコック)テクノロジーを採用したフレームは、つなぎ目のない1つのカーボン構造体として作られています。オートクレーブで硬化させることで、パイプ同士を接着せず強靭でありつつ軽量に作られています。
そのため、CIPOLLINIバイクの特徴であるパワー伝達性の良さと快適性の良さを併せ持ったバイクとなっています。
32Cタイヤを標準とし、余裕のあるホイールクリアランスは最大40mmまでのタイヤに対応して、多用途性を確保しています。
さらに、内蔵された小物入れはマグネット開閉式で、緊急時に必要なアイテムをダウンチューブ内に安全に収納できるようになっています。
インプレ車仕様
車体
CIPOLLINI ITACA Mサイズ
[ysid 2025000002203]
ホイール、タイヤ
FULCRUM SHARQ X PIRELLI P ZERO RACE TLR 700X30C
[ysid 8055728111882]
空力性能が高くさらにグラベルライドにも十分対応するリム内幅25mm、推奨タイヤ幅30~42mmの最近の幅広タイヤに対応した最新ホイールです。
[ysid 8019227432954]
転がり抵抗とグリップ力を高い次元で両立させ、また耐パンク性の高いレーシングタイヤです。
コンポーネント
SHIMANO R9270 Dura Ace
シマノが世界に誇る信頼性と確実性の高いレーシングコンポーネントの最高峰
ハンドル:
DEDA ALANERA RS
ハンドル、ステム周りを中心にコクピット周りを販売するDEDAのステムハンドル一体型ALANERAの最新バージョン。空力特性が上がり、流行りのフレア形状を採用。
[ysid 8055774365147]
サドル:
fi'zi:k ARGO VENTO R1
レーシングサイクリストに高い安定性と優れた重量配分を提供するように設計された、ショートノーズサドル。R1は軽量なカーボンレールを採用しています。
[ysid 8021890486516]
インプレッション
まず先にお断りしておかないといけないのが、ライディングの印象はフレームが5割、タイヤホイール周りが5割と言われています。
乗り心地の良いフレーム5割、高性能で太いタイヤとホイール周りが5割の印象となっていることをご承知おきください。
結論から
新しい舗装路を走っているかのようなシルキーな乗り味でした。
白線の上を走ったことあると思うのですが、路面の凹凸がなくスムーズな乗り味だと思いますが、ずっとそんな感じ。かといって走りが悪いわけではなく、いつもと変わらない巡行も可能です。
組み立て時に気になったフォークの重さと肩周りのカーボン積層の厚さが気になっていましたが、組み上がってしまえば重量バランスも悪くないし、特別軽いホイール&太いタイヤですが、車体重量はペダルレスで7.4kgに収まっており、十分に軽量なバイクであると言えます。
フレームのしなり対比
固すぎず、柔らかすぎずという中間を目指して作られています。そのため、実際に乗った感じでも振動吸収性はあるのだけれど、走りが重たいわけではありませんでした。
あとで紹介しますが、太いタイヤを履けるので、フレームの動的性能は犠牲にせず、タイヤのエアボリュームで快適性を調整できるので好みの乗り味、性能にパーツ構成で大きく変化をつけることができると思います。
振動吸収性
特徴的なシートポストのデザインをしています。
横から大きな穴が空いており、大きくしなることで地面の凹凸を吸収します。明らかに手に来る振動よりも腰に来る振動が和らいでおり、効果的に機能していることがわかります。
このシートポストのカーボン繊維には、地面からサイクリストに伝わる振動を和らげるために亜麻の天然繊維が混合して使用されています。
重量
CIPOLLINIの他の車種と同様、TCM(トゥルー・カーボン・モノコック)を採用しています。エンデュランス系の車体は強度を持たすために、純レーシングバイクにくらべるとどうしても重量がかさむ傾向がありますが、レーシングバイクと同じ作りで作られたITACAは試乗車のこの仕様でペダルレスの実測で7.4kgと軽量に作られています。
いつも乗っているバイクと変わらないかそれ以上の軽さを体験できました。
エンデュランス/長距離ジオメトリー
走行性能を犠牲にすることなく、長距離用に最適化されています。
一言で言えばエンデュランスロードなのですが、決して走りは犠牲にされておらず、高い巡航速度を維持して走ることができました。
以下の図を見るとわかりますが、軽量レーシングバイクのDOLOMIA Mサイズと比べ、動的性能に関係するリアセンター、リーチを必要最低限の延長に止めることで、速さを、スタックを大きく取り、ハンドル位置を高くすることでコントロール性と姿勢の快適性、フロントセンター、ヘッドアングル、トレール量を最適に調整することで安定感を、という設計が見て取れます。
ハンドル位置は約3cmの高い位置にあるのですが、ハンドル位置が高いため、楽な姿勢をとることができました。早く走る際はブラケット上部を持ち、肘の角度が直角に近くなるほどの前傾姿勢を取ればレーシングバイク並みの巡行が可能でした。
したハンドルもいつもは使用しないスタイルなのですが、ハンドル位置が高いので積極的に下ハンドルを使用できます。
走行性能が高い車体でハンドル位置が少し高めもありかもしれません。この高さが嫌であればスペーサー無しにすれば通常のロードに近づけることができます。
タイヤクリアランス
下り坂での快適性、トラクション、安全性を向上させるため、実測で最大40mmまで取り付け可能。(推奨サイズは32mm)となっています。
今回の試乗車には30Cのチューブレスタイヤを取り付けました。タイヤの空気圧はフロントが3.9bar、リアが4.1barでセッティング。
普段は28Cのタイヤをチューブレスで使用しているのですが、それと比べてみます。
振動吸収性
タイヤボリュームが上がっているので当然良いに決まっていますが、太いタイヤにしてみていつも感じるのが、大きいギャップはしっかりと拾って角がある振動が手に伝わりますが、細かなアスファルトの粗さを消してくれて滑らかな乗り味になります。
冒頭のまるで白線の上を走っているように感じるのはこの部分が大きいと思います。
レースシーンでも30Cから32Cのタイヤサイズが使われていて成績が出ていることを考えると、今後のロードバイクの乗り味に求められるのはこのスムーズさなのだと思います。
グリップ
これも太くなっているので当然ですが、コーナリングの安定感、下りでの安心感が格段に違います。
バイクを倒してもしっかりとグリップしているので良さしか感じません。
巡行性能
一般的にタイヤが太くなるとホイール外周が重くなります。外周が重たくなると加速は悪くなりますが、慣性の力でホイールは回り続けてくれるので高速巡航はやりやすくなります。
加速感
あえてのマイナスは唯一ここのような気がします。
タイヤの太さから来るもっさりとした感じが加速していなくてパワーが食われている感じがします。
ただ、振動吸収の良さ、グリップの良さ、巡行性能の変わらなさとどうバランスを取るかが悩ましく感じます。
走っている最中の加速感は全体に占める割合は少ないので走りの大多数を占めている巡行時のスムーズさを取るのが結果トータルで良いということになりそうです。
タイヤクリアランスが許す方は太いタイヤは一見の価値があると思います。
ハンドル周り
DEDAのDCR、FSAのACRに対応したワイヤー内臓形状を採用しています。
今回のハンドルにはエアロなハンドルステム一体型の新型ALANERA RSをチョイスしました。レーシングハンドルなので硬く、振動吸収性はそれほど高くないハンドルですので、シートポストの柔らかさに合わせて手に来る振動を抑制するのであれ、ほかのしなりのあるハンドルにするのも良いかもしれません。
キャリパーマウント
通常160mmローターを使用する際はアダプターを取り付けて、かさ増しする必要があるのですが、ITACAはアダプターを使用せずそのままで160mmローターになるように設計されています。
収納コンパートメント
マグネット開閉式で、機械的な介入が必要な場合でも簡単に開けることが可能になっています。
MCipollini ケースを標準装備
勝手に「チポ袋」と命名しましたが、小さめの専用袋が付属しています。
付属の袋は結構小さいですし、フレームパイプもそれほど太くないので小さめのものを簡単に収納する感じにしないとフレーム内に挿入できませんでした。
写真の感じで、C02ボンベ、ボンベアダプター、携帯工具を入れるのがちょうどぴったりでした。
タイヤレバーをつけたら入れられなくなりました。
追加でチューブなどの荷物を持つためには別の袋を用意して、先ほどの「チポ袋」と2個上下で入れるのが良さそうです。
フルマウントRD対応
新しいフルマウント・リアディレイラーと、UDHドロップアウトを介した通常のリアディレイラーに対応しており、ハンガーを探す手間が最小限になりそうです。
仕上げ
入念な手作業による3Kカーボン仕上げです。
近年網目模様が見えないUDカーボンが主流ですが、CIPOLLINIバイクはこの仕上げにこだわっています。
個人的にもカーボン感があって好きです。
このカラーリングのロゴには虹色に反射するデカールが使用されています。
カラーによって仕上げが違っています。
メインのロゴには色がついておらず、艶ありのメインカラーにつや消しでロゴがあしらわれています。
カラーラインナップ
その他フレーム規格
BB
プレスフィット 41 X 86.5 MM
フレーム重量
フォーク: 480 g(アルミドロップアウトを含む)
フレーム: 970 g (Mサイズ - 塗装済み)
シートポスト
FLAX TECH、オフセット10MM、110g
オプション:DOLOMIAシートポスト
ヘッドセット
テーパード 1.1/2' 1.1/2'
ブレーキシステム
ディスクブレーキ専用
(フラットマウント、スルーアクスル 12 X 142 MM - 12 X 100 MM)
ジオメトリー
XS 165cm前後
S 170cm前後
M 175cm前後
L 180cm前後
XL 185cm前後
価格
フレームセット:税込¥990,000
フレームセット+DEDA ALANERAセット:税込¥1,100,000
[ysid 2025000002203]
ご注文方法
全国のワイズロード各店からご注文いただけます。
弊社のサイズ測定システムのバイオレーサーにより身体測定を行い、適正サイズを出させていただきます。
納期はイタリアにて受注生産のため、 6ヶ月ほどかかります。
昨今の情勢により、前後する場合がございますのでご了承の上ご注文をお願いいたします。
また、ワイズロード川崎店には
「CIPOLLINIステーション川崎」
があります。
ブランド担当スタッフの私、奥平が常駐しております。是非ご来店くださいませ。
試乗にあたってのアナウンス
1. 試乗に必要なもの
①免許証・パスポートなどの顔つき身分証明書
(保険証、学生証は不可)
試乗時にコピーを取らさせていただきます。
また、未成年のお客様の場合、親権者様の身分証明書が
必要になります。
②自転車
お客様の自転車へ試乗ホイール取付けて試乗頂きます。
③ヘルメット
2. 試乗時間
試乗可能時間:12:00~17:00まで(試乗最終受付16:30)
乗車時間は約30分程を目安にしております。
※水曜日は15時開店の為、15:00~17:00まで(試乗受付時間16:30)
3. 予約などの有無
電話及びご来店時にて予約を承っております。
4. そのほか
試乗当日が雨天、または路面状況により、試乗を中止する場合がございます。
また、スカートやサンダル等スポーツバイクを試乗するにあたりお客様の安全保護上不適切と判断した場合は試乗をお断りさせていただく場合がございます。
イベントで機材が貸し出されている場合がございます。ご来店前にご希望の機材があるか事前の確認をお願いいたします。
こちらにも持っていきます。
お問い合わせ
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ご検討、ご質問、お待ちしております。