アルプデュエズのままオールロードに進化しました!新型アルプデュエズXは万能ロード!【スタッフインプレ】

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上野アサゾー店】石川 康輔 24年11月17日

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TIMEのフレームは独特の世界観をもっています。ビジュアルからも別格のオーラがでていますが、走りに関しても最近のレースを主戦場にしているブランドとは一味違ったアプローチを見せていると私は思います。その中でもこのアルプデュエズXが最も万能な市民ライダー向けのラインナップになっていると今回の試乗で確認できました。

グラベルからオールロードへ

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ALPE D'HUEZ X(アルプデュエズX)はADHX(旧ALPE D'HUEZ X)の後継モデルとして登場したTIMEで一番新しいモデルです。

ADHXの頃はアルプデュエズのように機敏に良く走る「グラベルロード」という感じで、少しだけオフ寄りに設計されていました。走りの軽快さがあり、そこまで太いタイヤを要しないグラベルライドに最適なバランスのフレームで、しっかりと安定している感じがアルプデュエズと比較して感じられるバイクでした。

ところが、世の中のグラベルロードのニーズが太いタイヤに移行したことで、中途半端な立ち位置になっていたADHXはADHX45というモデルの登場もあって、私自身はシリーズは終了するものと思っていました。

そんな中「ALPE D'HUEZ X」というモデルネームでニューモデルが発表され、コンセプトも「オールロード」に寄ったコンセプトに変貌しており、これは、、、すごく良さそうだぞ!!と思っていました。

基本的には軽快なオンロードモデルのALPE D'HUEZをベースに、太いタイヤ向けに再設計してトップチューブバッグ用のマウントを増設したという造りになります。

走りの軽快さはパーツ構成の違いもあるので同じ条件で比較しているわけではないのですが、私の思っているALPE D'HUEZの走りがそのままに安定感や乗りやすさみたいなものがプラスされているという感覚でした。

走り出しの軽快さや剛性の高いカーボンフレームながらしなやかさを感じる力の伝達感、ハンドリングの素直さやバランスの良さがプロ向けの剛性レベルにあると思われるものの、いやな硬さを感じさせないTIMEらしさをしっかりと感じました。

上質な乗り心地で、ハイエンドロードバイクでないと中々この気持ちよさを実現することが出来ないハイレベルなバランスに仕上がっていました。

速く走ろうと思えばしっかりと反応してくれますし、ゆっくり走っていても罪悪感の無いラグジュアリーな走行感覚はやっぱりTIME独特の質感ですね。

タイヤの適正サイズは32c-36cという事で、ワイドリムやワイドタイヤと言った最新の機材を導入したい方にももってこいのスペックとなります。

半面28c以下で走りのタイトさや軽快さをできるだけ重視したい方にはロードモデルのALPE D'HUEZの方がやはりおススメです。

ワイドリムに30cか、32cタイヤからがバランスとしては良いと思われます。

試乗したのもHUTCHINSON CHALLENGERの32cと太めのツーリングタイヤでしたが、特にもっさり感はなかったです。

タイヤとホイールも良かったのかもしれません。

 

試乗サイズはSサイズでサドル高700mmです。

かなりしっくり来たので珍しく私もSサイズがジャストサイズかもしれません。

グラベルロードではなく、荒れた路面もこなせるロードバイクぐらいの感覚で選んでいただいた方が良いと思います。

 

走りの安定に寄与しているFフォーク

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ダウンチューブ形状は横に強く縦に優しいそんな形状に

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BB386EVOを引き続き採用して剛性抜群です

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オーソドックスなバック形状がしなやかさを最大化

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トップチューブバッグマウントつき

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ツーリング、ロングライド、ブルベ等に勿論最適ですし、基本的に走行性能よりも使いやすさみたいなところを重視する方はこっちがおススメです。

ALPE D'HUEZシリーズにそぎ落とすという言い方は似合わないですが、比べると無駄を排除しているのがALPE D'HUEZでそこに足し算で機能スペックを追加したのがALPE D'HUEZ Xという感じです。

 

ハンドル次第でエアロ性能も!

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VISIONの一体型ハンドルがついている試乗車だったので相当レース性能が高かった状態で乗りましたが、これでも嫌な硬さとか扱いにくさは感じませんでした。

フレームセットには汎用的なS-DCRのヘッドパーツがついてくるので一般的なハンドルステムで組む事も出来るので、お気に入りのハンドルなどを自由に選ぶことが出来るのもポイントが高いです。

特にロングライダーな皆さんはハンドルを長時間持つので角度調整とか細かいところまで自己流でやりたいと思うので、専用品ではないという事もポイントになるでしょう。

 

これからの時代、レース用に設計されたカリカリのレースマシーンを乗りこなす事だけではないロードバイクの選択肢がどんどん増えてきます。

サイクリング文化の本場のヨーロッパではこういった、非レースモデルのバイクがとても人気が高いそうです。

日本国内ではフラッグシップレーサー信仰が未だに強いですし、実際日本国内のキレイな路面を走るだけであれば全然扱えてしまうので、その傾向がある事自体は不思議ではないです。

でも、常用域で比較したら同じ速さでもっと乗りやすい選択肢があるわけですから、もっとそういったモデルに目を向けてみませんか?

 

極端な話グラベルロードがその道を開拓してくれて、今ではオールロードとかエンデュランスロードという呼び方で、オンロード用の非トッププロ用みたいなジャンルが大変盛り上がっています。

 

私の主観ですが、そのジャンルに全力を注いでいるのが「TIME」で、その中でもより特化したモデルがこの「ALPE D'HUEZ X」。

加えて言うなら、高級ラインナップでありながら、レース用に空力を○○%削減とかやらなくてもいいのでそこまで高価ではないという事がポイントだと思います。

現在店頭在庫はございませんが、ご注文についてはご相談可能でございます。

ALPE D'HUEZとADHX45のフレーム在庫はございますので雰囲気を確かめていただいてからのご注文もいただけます。

ラグジュアリーな走りを求めている方に最適なロードバイクALPE D'HUEZ Xすごく良かったですよ!!

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