こんにちは!大阪本館の金子です!
先日に引き続き、イタリアでのWILIER研修の模様をお伝えしたいと思います!
WILIERが生まれた背景や現地での雰囲気など、本場の風をお届け出来たら嬉しいです!
WILIERテイスト・ザ・フューチャー2023
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【イタリア研修】WILIERテイスト・ザ・フューチャー!研修初日
6月27日 研修2日目
移動や時差の関係上飛行機で日を跨いでいた為、実質この日が2日目。
前日に飲んだグラッパというお酒の影響もあり、部屋に戻り気付いたら朝7時。
(北イタリア産の蒸留酒。度数50%ほど。ちなみにイタリアでは食後酒として楽しむ事が多いようです。)
時差ぼけの影響もあり泥のように眠っていたようです。
二日酔いもなくスッキリと起きれたので、顔を洗いすぐに部屋を出て朝食をいただきに。
ビュッフェスタイルのどこにでもある朝食と思いきや。。。そこはイタリア🇮🇹
朝からテンションが上がります!
蜂の巣ごといただけるハチミツ!香りが段違いでした!こんなフレッシュなハチミツは初めて頂きました!
他にも、クロワッサンやハム、チーズにエスプレッソ。
朝から贅沢過ぎる程美味しい朝食をいただき大満足なスタートとなりました!
この日の朝はバッサーノ・デル・グラッパの街を散策。
WILIERが生まれた街を歩いて見学しました。
街のシンボルでもあるポンテ・ベッキオ橋を眺めながらブレンタ川のほとりを歩きます。
せっかくならと脚をつけて川の冷たさを体感!!
WILIERが製鉄などで利用したこの冷たい川を自身の身体でも味わってみました!
6月とはいえ非常に冷たく、5分も入っていたら冷たくて痛くなるほど!!
流石に全身入る勇気はありませんでした!!
当時のWILIERに想いを馳せながら浸かったブレンタ川。とても良い経験が出来ました!
途中には数年前まで大活躍していたプロチームでお馴染みのファッサボルトロを発見!コンクリートなどの建築資材会社である為にイタリアの街ではちょこちょこお目にかかれるようです。
ほとりを歩く事数分。ポンテ・ベッキオ橋がある街中に到着!
(ポンテ・ベッキオ橋からの風景)
高低差があり坂が多く、とても趣のある佇まいでした。
この街は有名な観光地とは違い治安も良く、有名企業の社長など高いセキュリティレベルが必要な方達も選ぶ過ごしやすい街だそうです。
(ジーンズで有名なdieselの代表もこの街に住んでいるそうです!)
街を巡った後は地元のスーパーで買い物!
バリラやディチェコなど、日本では高級とされているパスタもこちらではごく一般的なパスタ!価格もお手頃で日本とは大違いでした!
チーズももちろん日本とは比べ物にならないほど安い!
お土産に色んな物を買って袋がパンパンになってしまいました!
歩いてホテルに戻る途中でジェラート屋さんへ。
これもまた安くて美味しい。。。
イタリアの食文化にどっぷりハマってしまいました。。✨
ホテルへ戻り小休止した後は、ヴィラ・アンガラーノのという貴族のお屋敷で昼食を。
宿泊先から目と鼻の先にあるこのヴィラ・アンガラーノは実はとても由緒ある建物でした。
起源を辿るとなんと1262年にはこの地に存在しており、現在の建物でさえ1500年代に建設された物。代々受け継がれ、1996年にはユネスコ世界遺産に登録されております。現在は5人の姉妹が住みながら管理を行なっており、所有する葡萄畑とオリーブ畑からワインやオリーブオイルの生産を行ってます。
(テオ君)
なぜこんな由緒ある場所に訪れる事が出来たかというと、
(キット北村こと服部産業・北村様と城主の方)
WILIER輸入代理店である服部産業・北村様と城主の方がご友人でありこのような貴重な機会をいただく事が出来ました。
城内ではヴィラの歴史やワインの生産方法などを聞きながらテイスティング。
ハムやチーズ、パンをいただきながら歴史を教えて頂きました!
研修とはいえあまりにも贅沢過ぎる時間に罪悪感を感じる程でした。。。
トルコラートというブドウの皮のみで作る甘口のワインとオリーブオイルを購入!
日本にも輸出されているので、気になる方は是非ヴィラ・アンガラーノで検索を!
贅沢過ぎる時間に後ろ髪を引かれつつ、、、昼食後はホテルに戻りバス移動!
ホテルをチェックアウトしいよいよ研修本番!WILIER本社へ向かいます!
WILIER本社へ到着!
ホテルからバスに揺られる事約30分程。住宅街の中から突如現れたシルバーと赤が目立つ大きな建物!!
建物には大きく【WILIER TRIESTINA】の文字が!
ここがWILIERの本社。予想以上の規模にびっくりでした!
イタリアンバイクメーカーの中でもかなりの規模を誇るWILIER
自身が思っていた以上にイタリアでの地位の高さを感じます。
エントランスに入ると本社スタッフの方々がお出迎えをしてくださいました。
ご挨拶を済ませ、一階から順に社内を見学させていただきました!
一階にはWILIERと共に栄光を勝ち取った名選手達の実車がズラリ!
マルコパンターニやバッラン等々、名だたる選手達のバイクを見る事ができました!
また、WILIERの起源や歴史も解説していただきました。
元はスチールホースという実用車製造工房から始まったWILIER
第一次、第二次世界大戦の苦悩を乗り越え、国の復興と繁栄と共に実用車からスポーツバイクの生産へ変わっていった同社は1945年に現在のWILIER TRIESTINA(ウィリエール トリエスティーナ)となりました。
イタリアンバイクメーカーはデローザやコルナゴなど生産者の名前が社名となる事が多いですが、WILIERは違い、社名にはイタリアの繁栄への願いが込められています。
WILIERは【イタリアの自由と繁栄よ永遠なれ】という言葉の頭文字を繋ぎ合わせた言葉が社名となってます。
また、トリエスティーナはその昔、幾度となく戦争の都度土地の主権を争い合った地、トリエステ。
イタリアの自由の象徴であるこのトリエステと、イタリアの繁栄を願った言葉が社名の由来となっているWILIERは人々の思いと共に成長を続けてきた、イタリア人に愛されているブランドなのです。
ブランドのアイコンでもあるアラバルダはトリエステ市の紋章でもあります。
このような歴史背景を持つWILIER。
自身の印象としては技術や科学的アプローチを積極的に売りにするメーカーとは違い、歴史と人々の思いを大切にするブランドで、乗り手の感覚などを反映したバイク作りが特徴なのだと感じました。
なので実はラインナップにあるエントリーロードのモンテ4というモデル。
このモデルは日本の為だけに作られた特別なモデルで、乗り手の思いを形にするWILIERならではの、日本人に合わせて作られたスペシャルなバイクなのです!
(服部産業様HPより引用)
こんな要望を形にしてくれるメーカーは他には無いと思います!
これだけでもWILIERというブランドに興味が湧きませんか?✨
さて、歴史背景を勉強した後は現行のバイクの紹介へと移ります。
フロアには現在の23年モデルがズラリ。
プロチームのアスタナ・カザフスタンが操るFILANTE SLRやZERO SLR。
実は最近ではオフロードのバイクに強いウィリエール。
クロスカントリー系のフルサスバイクのURTA SLRや近年世界的に急成長を見せるグラベルレースで活躍するRAVE SLR。
他にもハードテイルクロカンやダウンカントリー系のバイクなど、ラインナップは豊富にございます。
イタリアンバイクメーカーの中でエントリーからハイエンドまで様々な車種があるのはWILIERの他数社しか無いのでは?
それほどにラインナップが豊富なブランドですので、きっとお客様に合うバイクはウィリエールにあるかもしれないですね!
フロアが変わると今度は生産ラインへ!
フレームから完成車への組み付けや梱包、コンポーネントの格納倉庫やペイントされたフレームの格納場など、世界へデリバリーされるための作業場をじっくり見学させていただきました!
特にフレームやコンポーネントの倉庫はとても広く、その在庫数には驚かされました!
この製造ラインから職人さん達がバイクの組み付けを行い、箱詰めをして世界各国へデリバリーされているのですが。。。
実は日本だけはちょっと違います。
日本の場合、組み付けをされていないフレームのみの出荷をされており、代理店である服部産業様が日本でコンポの組み付けを行い各店へ出荷してくれております!
これは注文時にクランク長やステム長、ハンドル幅などを選べるよう、いわゆるセミオーダーができるようにする為の措置なのです!
こんな自由度の高いブランドはとても少なくそれだけでも価値があること!
ブランドと代理店の厚い信頼がないと出来ない事なんですよ!感謝感謝です✨
生産ラインを拝見させていただいた後は事務所へ移動!
ここにもWILIERの歴史を語る上で外すことの出来ない歴戦のバイクたちがずらり!
しかも!なんと今回2023年のツールを走るマーク・カヴェンディッシュ選手のオリジナルカラーモデルまで!!
本人のバイクにしか入らないフロントフォークの文字や、市販ではないシャロータイプのZEROハンドルバーなど、カヴェンディッシュ仕様のバイクを間近で見る事が出来ました!
カッコ良過ぎる・・・。
じっくりと拝見をさせていただいたところで本社見学は終了。
圧巻でした。
製造ラインや倉庫の大きさなど、予想よりも遥かに大きな規模で運営がされており、世界的なシェアの高さを知る事が出来ました。
また、代理店様との信頼関係を垣間見る事ができ、いい意味でビジネスライク過ぎないアットホームな雰囲気がとても好印象でした!
言葉や文化の違いを尊重しつつ、フレキシブルに対応してくださるWILIERと服部産業様。
その関係性があるからこそ、自分達も安心してお客様にご紹介ができるブランドです。
ご興味が湧いた方はぜひ金子までお問い合わせくださいね!
さあ、本社を後にした我々はバッサーノの街を後にし、標高1100メートルにある街、アジアーゴへ向かいます!
翌日から控えるテストライドを行う地へと移動です!
次回はその模様をお伝えいたしますので、楽しみにお待ちください!!
それでは!!