日産GT-R ワンメイクレースに参戦中

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INTERMAX情報 13年08月19日

今年からNISSAN GT-R Prestige Cup(日産 GT-R プレステージ・カップ)というレースが富士スピードウェイを中心に開催されています。日産とその関係ファクトリー(ASA)の皆さんに支えられて、今中もこのレースに春から参戦しています。
 このレースはサーキット通いのベテランが多いのが特徴。今中は車両に慣れるところから始めているところなのでまだまだですが、真夏のサイクリストの祭典「シマノ鈴鹿ロード」、「ユーロバイク」に続いて、9/7,8に富士スピードウェイで開催されるスーパーGT第6戦のサポートレースに出場予定です。

2戦目は猛暑の中 予選では接戦ゾーンの1'52"台に乗せたものの

 先日、猛暑の中で富士スピードウェイの2戦目を走りました。予選は5人の接戦となった1'52"台に何とか乗せたものの、決勝はスタートに失敗して、GT-R好きのオーストラリア人のポールさん(フェラーリチャレンジ・アジアでジェントルマンクラス優勝者)に追われる展開に。車内はサウナ状態で、車両も自分もオーバーヒート気味。レースが終わってクルマから降りるとフラフラです。「ロードよりきつそうですね」とにっこりしたお二人に声を掛けられました(恐らく自転車乗りの方ですね)。
 この暑さ対策に、急遽ラジエターに水を噴射する装置が付きました。それをコーナーとコーナーの間の直線区間で使うのですが、使えるのは4リットルまで。「終盤まで持たせなきゃ」と思いながら節約していると、「ウォー、エンジン水温がレッドゾーンに入りそう!噴射噴射!」と慌てて操作するシーンもしばしば。体重の2倍でブレーキを踏まないといけないコーナーも1周の中に数か所あるので、けっこう体力を使います。本当に、レースに慣れるのは大変そうです。
 スクールから発展したレースなので、ファクトリーの皆さんも参加者も、講師の方々も一つのファミリーのようにまとまっていて、一生懸命に盛り上げようと頑張っています。この素晴らしい場を創り出して頂いた日産さん、理解を頂いている周囲の皆さんには感謝するばかりです。
 
会場には片山右京さんをはじめロードバイク好きの関係者も多数

 メインレースのスーパーGTには、ロードバイク界に近い人も数多く存在しています。筆頭はTeam UKYO監督の片山右京さん。ロードバイクでサーキットに向かい、そのまま上からレーシングスーツを着てデモランをこなし、帰りもロードで峠越えをしてしまう。そんな逸話が沢山あります。片山右京さんはGT300クラス、初音ミクBMWのスポーティングディレクターです。
 このところ自転車乗りに親近感を持たれている中山友貴選手は、現在ポイントリーダーで気合十分。仙台のスポーツランドSUGOで開催されたスーパーGT第4戦では、東京都内から自転車で応援に駆け付けた方がいらっしゃったそうです。彼はGT300クラス、無限ホンダCR-Zで武藤英紀選手と組んでの出場です。
 また、GT500クラス、D'station ADVAN GT-Rの近藤真彦監督や、同500クラス、KEIHIN ホンダHSV010の金石年弘選手選手もロード乗りとして有名。その他の監督さんやドライバー、メカニック、車体やパーツのサプライヤーの皆さんにも自転車好きが意外に多い。GT-Rプレステージカップの教官で、自らシマノ鈴鹿ロードレースを走った経験がある田中哲也選手や、同じく教官の藤井誠暢選手の走りにも注目です。
 
ツール・ド・フランスを主催するASOはダカール・ラリーも開催

 ヨーロッパでは、3大スポーツとしてサッカー、自転車、F1が挙げられていて、選手からファンまで、自転車とモータースポーツのどちらも好きという人がかなりの割合でいらっしゃいます。ツール・ド・フランスを主催するASOは、ダカール・ラリーも開催してしますしね。
 エンジンの有無という違いがあるにしても、「走る為だけのストイックなマシン」、そこから生まれる「スピード感」や「躍動感」、「チャレンジスピリット」といった部分では共通する部分も多い。そういう意味では、自転車とモータースポーツは、お互いに相性が良いスポーツなのかもしれません。

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